石川ギター教室ブログ

現役講師が伝える大人からクラシックギターを弾く方法

『ヨークのスノーフライト』始めて3か月で弾ける美しい曲!

クラシックギターを練習すると、どうしても古い曲が多くなりますね。

たまには「現代のカッコイイ曲も弾いてみたい」と思いませんか?

そんな方に、とっておきの曲があります。舞い落ちる雪をイメージした『スノーフライト』です。

この曲はアメリカの人気ギタリストで作曲家のアンドリュー・ヨークが書きました。代表曲の『サンバースト』は村治佳織さんのCMでお茶の間に流れたので聴いた方も多いでしょう。

ヨークの大半の曲は、レベルが高く難しいです。ところが『スノーフライト』に限っては初心者でもやさしく弾けます。それは教育用に作られたためです。

単にエチュードにとどまらない曲としての完成度の高さも魅力です。幻想的なアルペジオは美しくギターを弾く喜びを味わえることでしょう。

楽譜は、以下のものが入手しやすくお勧めです。

クラシックギター練習曲集 初・中級編(模範演奏CD付) 課題別テクニックを習得する新しいアプローチ

短時間でも効果的にギターが上達する方法

クラシックギターを弾く

ギターが上手くなりたい。でも忙しくて時間が、なかなかとれない方も多いのでは。

楽器をマスターするには長い時間の練習が必要だと思われがちです。ですが練習方法を工夫すれば短い時間でも十分、上達することができます。

今回もポイントを3つに絞ってご紹介します。

部分練習

ただ全体を何となく弾いていても、なかなか上達は望めないものです。

小さなまとまりごとに練習してみましょう。音楽は2小節ないし4小節で、まとまっていることが多いです。その時に使える時間で選択するといいですね。

短い部分でしたら5分とか少ない時間でも、くり返し練習できるはずです。

スロー練習

ギターにかぎらず楽器の上達に有効な方法があります。それはスロー練習です。

ゆっくり弾けば動作を意識しやすくなり、自分が出した音をよく聞くことができます。あいまいではなく、キチンと正確に弾いているか確認しやすいですよね。

スロー練習は少し根気がいりますが、効果は大きいですよ。

人に聴かせられるか

毎日の練習には小さくてもゴールが必要です。どうすればよいか?

それは「人に聴かせられるか」で判断するとよいです。これは実際に聴いてもらう必要はありません。あくまで想定してで大丈夫です。

人に聴いてもらえるか考えながら練習する。すると演奏の質が高まります。上達も早まりますよ!

クラシックギターで古典を学ぶべき3つの理由

クラシックギターを学ぶのに、なぜ古典が大事なのか?

それは単に古くて価値がある、というだけではありません。

そこには大切な理由があります。今回はそれを3つにまとめて、ご紹介します。

今の音楽にも役立つ

古典の時代になると音楽はメロディーが主役になります。それに伴奏やベースがつく。これって今の音楽に似ていませんか?

実は現在の音楽のスタイルの元になっているのが古典の音楽です。安らぐメロディーは、音楽を学び始めるのにもうってつけですよ。

ギターの黄金期でもあり珠玉の作品が多くあります。

音楽の基本を学べる

古典の曲は、音の形や並びがシンプルです。和音も基本に忠実です。

わかりやすくて学びやすい。それでいて内容もある。教材として最高ですね。

一般の人が音楽を楽しめるようになったのも、この時代です。楽譜の出版も盛んになりました。当時の楽譜は、現代のギターでそのまま弾けるのもいいですね。

技術の習得に良い

普通のギターには弦が6本あります。当たり前に思えますが、こうなったのは200年前のことです。ちょうど古典の時代です。

楽器が定まることで盛んになったのが、弾き方の追求です。練習曲や教本が、たくさん作られました。

古典が良いのは、ギターを弾く上での定石やツボがふんだんに詰まっていることです。一見、地味ですが味わいや歌心が感じられるのもいいですよ。

カルリやカルカッシなど。クラシックギターの教本には必ず入ってますから探してみてくださいね!

ギター支持具、エルゴプレイで快適な演奏フォームを実現する!

クラシックギターとエルゴプレイ

クラシックギターを構えるのに、昔は足台を使うのが常識でした。

でも現在は多くのサポート支持具が出ています。使う人も年々増えている印象です。

足台を使って、足がしびれる、腰が痛い、構えづらいなど困るようでしたら試す価値がありますよ。

足台以外のギターサポートで最もポピュラーなのが、エルゴプレイというギターレストです。

エルゴプレイ

ドイツ製で、しっかりしています。

類似品もあるようですが、本家のものがいいと思います。

写真は20年近く前に買った私物ですが、ステージや練習で今も活躍してくれています。

エルゴプレイの使い方

使い方は簡単で吸盤をギターの側面につけるだけです。三点止めなので比較的、安定します。高さと角度を細かく調整できるのもいいですね。

ちなみに吸盤は、つきにくくなったらお湯につけると復活します。

エルゴプレイが良いのは、ただ自然に構えるだけで理想の構え方になることです。これは両足が床につくことで背骨がまっすぐになるからです。ギターを弾くのも楽になりますよ。

すべり止め

ももの上ですべりやすい場合は、すべり止めシートを使ってみましょう。百円ショップで手に入ります。

エルゴプレイにはデメリットもあります。

ギターの塗装によっては外れやすかったり、吸盤の跡が残ってしまうことです。

クラシックギターが上手く弾けないとき、演奏フォームに問題があることはよくあります。構える方法を見直すのはいいですね。

エルゴプレイには種類が、いくつかあります。大がレギュラーサイズで標準です。最初のモデルでもあり、私もこれを愛用しています。吸盤は交換用も手に入るので長く使えますよ。

エルゴプレイ・ギターサポート大(レギュラーサイズ)

クラシックギターのフォームで知るべき2つのこと

クラシックギターのフォーム

クラシックギターを弾くというと、つい両手の動きが気になりませんか。

でも、それ以前にとても大事なことがあります。それはフォームです。

今回のポイントを知ると、ギターを弾くのが楽になり上達しやすくなりますよ。

注意するのは頭と手首の2つです。

頭を下げない

スマホ症候群って知っていますか?

スマホを見るときに、うつむいてしまい肩や首が凝ってしまうというものです。これは4~5キロもある頭を下げてしまうことで起こります。

クラシックギターも同じです。前かがみでギターを弾くと頭が下がります。すると重い頭を支えようと、肩や首、背中がこわばってしまいます。これだと、上手く弾くのは難しいです。

自然に背すじを伸ばしてみましょう。胸を張ると頭が下がりにくくなり、呼吸も楽なのでお勧めです。

姿勢が良くなれば、脱力もでき指も動かしやすいですよ。

手首を曲げない

目の前の物を何でもいいので取ってみてください。

手首がまっすぐではありませんか?それは手首がまっすぐな方が、手が安定して力を使えるからです。

ギターが何となく弾きにくい場合、両手の手首をチェックしてみましょう。強く曲がっていませんか?

実は指を動かすときは、手首から先の前腕の筋肉も使っています。

ですので肘から指先まで、まっすぐな方が指は動かしやすいです。逆にいうと手首が強く曲がっていると指は動かしにくいです。

手に自然を心がけるとギターも弾きやすくなりますよ!