石川ギター教室ブログ

現役講師が伝える大人からクラシックギターを弾く方法

練習環境を整えることで得られる3つの効果

クラシックギターの練習環境

練習を始める前にやっておくと良いこと。

それは練習環境を整えるです。

これをしておくと3つの効果が期待できますよ。

1 練習しやすくなる

とりかかるのにハードルがあると、つい面倒になります。練習のハードルを下げることが最初のステップです。

練習に必要なモノは、あらかじめ準備しましょう。譜面台、足台、椅子、チューナーはセットしておくといいですね。

すでに準備してあれば、練習しやすいですよね。

2 練習時間を伸ばせる

時間は誰にとっても貴重なものです。

すぐに練習を始められれば、そのぶん時間の節約になります。

一回の時間はわずかでも、ちりも積もればで長い間には差がつきますよ。

3 練習の成果があがる

練習の成果は、時間×質で決まります。

環境を整えると集中しやすくなります。練習の質を高めることができますね。

あとは気の散りやすいものを遠ざけておけば、練習の環境は完成です。

練習スペースのまわりだけでいいので、片づけておきましょう。

ギターを弾くときは、テレビやインターネットもオフが賢明です。

ルールがわかれば楽しめる楽譜のコト

クラシックギターを弾くとき、楽譜を通して学んでいくことになります。

「楽譜は苦手」って思うかもしれませんね。でも少しずつ慣れていけば大丈夫です。

スポーツでも何でもルールがわかれば、楽しめます。まずは基本的なコトから確認してみましょう。

クラシックギターは、一般的なト音記号の五線譜を使います。

クラシックギターの楽譜

ト音記号はうずを巻いている音がト(ソ)です。下から二番目の線がソというわけですね。

楽器には音域といって、それぞれ音を出せる範囲が決まっています。

クラシックギターの場合は3オクターブ半です。ですので、この間の音だけドレミでわかればギターを弾けます。

ピアノのように、ものすごく低い音や高い音はそもそも出せませんので、そういう音は読めなくても心配ありません。

ちなみにドから次のドを1オクターブといいます。

あまり知られていませんが、ギターの音は楽譜の音より本当は1オクターブ低いです。

でも実際の音で楽譜にしてしまうと、ピアノのような二段譜になってしまいます。それでは読みにくいので、1オクターブ上げてト音記号のみですむようになっています。

先人の知恵に感謝ですね!

ギター弾きは初見が苦手?

初めて楽譜を見てパッと弾くことを初見といいます。

ギタリストは初見が苦手なイメージがありますが、なぜでしょう?

それはギターには異弦同音という仕組みがあるからです。

ピアノは、一つの音は一つのキーからしか音が出ません。ところがギターでは全く同じ音を、異なる弦で出すことができます。

クラシックギターは19フレットです。押さえなくても音が出ますから、各弦に音は20個です。弦は6本なのでギター全体で音は120個になります。

ピアノの鍵盤は88ですよね。

もしかしてギターってピアノより凄いかもと思いませんか?

でも残念ながら違います。異弦同音で音が重なっているだけで、クラシックギターが出せる音はピアノの半分です。

楽譜を弾くときに、何通りもの弾き方がある。これはギターの弱点ともいえますが、楽譜を越えた表現が可能だという面白さでもあります。

ギターって、なかなか奥が深いですね!

弾く前に覚えたいクラシックギターの指記号

クラシックギターを弾く

クラシックギターを弾く前に覚えておくと良いこと。

それは両手の指記号です。

指の使い方が弾きやすさや音楽の表現も左右するからです。

ギターを弾くかぎり一生役立ちますよ。

右手の指記号

右手の指記号は以下のとおりです。

親指=p、人差指=i、中指=m、薬指=a

スペイン語の頭文字をとって、こうなっています。

親指からピーマン(piman)と覚えると二度と忘れません!

小指の指記号はnではありませんが、使わないので覚えなくて大丈夫です。

左手の指番号

次は左手の指番号です。

人差指=1、中指=2、薬指=3、小指=4

人差指から順番になっていて覚えやすいですね。

 クラシックギターでは親指で弦を押さえないため指番号はありません。

は何も押さえないことで、開放弦といいます。 

指記号と指番号はギターであれば、すべて共通です。

 

ギターは自己流で弾きはじめると、なかなか上手くいかないものです。

はじめは教本の指使いを守って弾いてみましょう。運指に意味があるかもしれないですよ!

クラシックギターを始めるのに必要な備品トップ3

クラシックギターを始めるのに最低限そろえたい備品トップ3をご紹介します。

高価なものは必要ありませんが、質の良いモノを選ぶと長く使えてお得ですよ。

1 ギターチューナー 

ギターのクリップチューナー

ギターの最初の関門がチューニングです。でもチューナーがあれば誰でも簡単にできますので、ご安心ください。

クリップ式のチューナーが主流です。なるべくシンプルな方が使いやすいでしょう。

私のお勧めはコチラです。

ishikawaguitar.hateblo.jp

2 足台 or サポート支持具

足台

正しく構えることが上達への第一歩です。足を組んだりとかではなく、足台を使いましょう。低い音から高い音まで弾きやすくなります。

傾斜があるものは足が疲れやすいです。できたら足をのせる面が床と平行なものを選んでください。持ち運びにはアルミ製が便利ですが、家での練習にはスチール製のものが安定します。

足台がしっくりこない場合は、ほかのサポート支持具でも大丈夫ですよ。

3 譜面台

譜面台

良い姿勢で弾くと上達しやすくなります。譜面台も使いましょう。

折りたたみ式のもので十分ですが、譜面止めがあると教本や曲集が閉じず便利です。

譜面台は、ちょっと良いものを揃えると気分良く弾けますよ!

 

読んでいただき、ありがとうございました。